アーユルヴェーダの体質診断から考える、情報との付き合い方
最近、不正アクセスや情報漏えいのニュースを目にする機会が増えましたね。
私自身、いかに短時間で便利にできるかを求めがちでしたが、安全が脅かされては元も子もないなと。付き合い方について改めて考えさせられました。気を引き締めなくては。やはり現代でも直感や動物的な勘を鈍らせないよう磨いておかないと、と思ってしまいます。
情報収集についても同様に慎重さが必要だなと感じます。簡単にスマホでパパッと情報を手に入れられて、AIで自分用にカスタマイズできる。得られる情報の範囲もぐんと広がりました。ただ、その情報の真偽は誰が証明するのでしょうか。重要な選択の局面では、本当にうまく利用しないと人生が狂わされそうです。よく利用しているけれど、自分の手綱はしっかり握っておかないと、と考えてしまいます。
大袈裟かもしれませんが、やはり「口伝」「伝承」が一番安全で、正確な情報が得られるのかもしれません。
私は、ヨガとアーユルヴェーダの情報をインターネットでの検索や生成AIから得ることはほとんどないです。なるべく伝え聞いたことを純粋なまま受け取りたい気持ちは強いです。なので、口伝で学んだことを自分で実践する「問答スタイル」が本当に合っています。学ぶ時も伝える時もその方が向いていて、これまでを振り返ると、気がつけばなんとなく商用色が強くない先生から学んでいます。笑
いつもヨガについて語るときに登場するアシュタンガヨガのタリック先生は、ちょうど15年ほど前、生徒さんやアシスタントのみなさんたちとのヨガ後のカフェ時間に、とても重要なことを話されていました。
どなたかが、
「先生!養成講座を開いてください。一人50万円は出しますよね。」
と話し始め、私も皆さんも「そうそう、ぜひ!お願いします。」と同意しました。
かなりの人数がいたので、講座を開いたらかなりの金額。笑
ですが、先生はすぐに、
「絶対やらない。ヨガを学ぶとはそういうことじゃない。自分の練習をすればいいんだよ。」
とおっしゃっていました。本当に本当に素敵。
短期間で学べて、資格取得ができる講座もたくさんあり、情報を得る手段や学びを示せる点では有効なのでしょうが、正直私とは相性があまり良くありませんでした。一度にたくさんの情報や指示があると頭がクラクラしてきて、脳のシャッターが降りてきてしまいます。(色んなところに自動作動のシャッターが💦)そんな私にとって、問答を重ねながら実践していく学び方は、身体を少しずつ鍛えるように、無理なく自分の中に落とし込んでいける方法なのだと思います。(きっと、逆が得意な方もいらっしゃいますよね。)
実は、先日のアーユルヴェーダ講座の後にも、情報の真偽や収集方法について話題になりました。オイルケアが中心の内容でしたが、体質もやはり外せないと思い、説明する時間をいただいたところ、ネットでの簡易診断の結果と真逆だった方がいました。
「むくむからカパ体質だと思ったし、AIにも相談したらカパ体質だと言われた」とのこと。チェックしながらあまりにも「あれ?違う!!」となっていて、他の参加者の方とも盛り上がりました。
アーユルヴェーダの体質についても、気軽にネットで診断できるようです。ネットでの診断では違う結果が出ることも多いとは聞いていましたし、私自身、書籍での体質診断でも真逆の結果が出たことがあるので、今回もやっぱりそうか、となりました。
アーユルヴェーダを伝えるようになってからは、結果が出る前も、結果が出ても、決めつけすぎないということを大切にしています。「あなたは〇〇です!!」と言い切られた方が信用できそうだし、答えがあったほうが行動を起こしやすいとは思います。だけど、私自身は元々大きなものに委ねられない半信半疑タイプ(欠点でもある)なので、言い切られると途端に疑念の方が強くなります。「それって統計だよね?」って。笑
今回の体質診断は「生まれ持った体質」についてです。ネットの簡易診断は質問文が短いものも多く、今の体の状態を診断するものもあるのかもしれません。そうなると、そもそも前提が違いますし、チェックの仕方にも注意点があるため、説明を聞かずに診断すると違った結果になることもありそうです。
そして、仮に一つのドーシャが優勢だったとしても、自分の中には他のドーシャもあり、常にバランスをとりながら生きています。時と場所にも大きく影響を受けますし、必ずしもいつも同じ対策が合うわけではありません。
私は、食べ物も、生活の過ごし方も、ヨガをすることも、自分の体と何度も向き合っていくうちに、自然に選択してきたことが多かった気がします。そして知識を得たことで、「やっぱり、〇〇が合わないのはそうだったんだ」と納得できることもありました。乾燥しやすく、冷えやすい体質でしたが、ヨガをして良くなっています。また、アーユルヴェーダを習う前は、夏も熱い白湯が体にいいと思って飲んでいましたが、めちゃくちゃ苦痛でした。そんなことをしなくても良いんだって、学んでから知りました。
自分の体質を知ることは、自分に合った過ごし方を考える手がかりになります。でも、知識がすべてではありません。自分の体で確かめたり、日々の変化に目を向けたりしながら、少しずつ理解していく。情報を取り入れるときも、そんな自分との対話を忘れずにいたいと思います。