意図するものと、そうでないもの(前編) | SHANTI YOGA KITAMIのヨガクラス
先日、クラスに通っている生徒さんが、ヨガの印象についてこんなふうに話してくださいました。
「先生が前で見本を示して、生徒が一斉に真似て、『さあ、ここでこうしてください!次は〇〇のポーズでここを使って伸ばして、リラックスして……』という感じかと思っていたら、全然違って、最初はびっくりしました。でも、半年間続けてみて、自分の体と向き合うことの意味や効果が、だんだんわかってきました。『あれやれ、これやれ、と言わないヨガ』ですね。」
クラス名、変えようかな。笑
たしかにクラスでは、私から一方的に正解を与えることは、あまりしていないかもしれません。では、何を意図していて、何を意図していないのか。今日は、そんなお話を少し。
ポーズの形や完成度は、最重要ではない……けれど
もちろん、習い始めの時期には、決まった流れやポーズの形、動き方を覚える必要があります。けれど、伝える側としての私は、初めての段階から「ポーズが美しいか」「できる・できないか」で生徒さんを見ることはありません。
動きと呼吸の中で、その人がどう反応し、どう感じているのかを知りたいと思っています。たとえば、手が足に届いたとしても、その姿勢の中で何が起こっているのかに注目します。必要であれば、一人一人に調整や声かけ、オプションを提案します。でも、その通りにしてほしいわけでも、ポーズを完成させることが目的でもありません。
あくまで、ヨガの動きを通して、その日の自分の身体に立ち会うこと。
そんなことを大切にしながら、動きの提案をしたり、その反応を聞かせてもらったりしています。
一斉にポーズをこなして「できた!」という達成感を味わうヨガとは、少し違うかもしれません。(もちろん、そうしたヨガを否定しているわけではなく、あくまで伝え方の傾向の違いです)
ただ、だからといって、身体そのものの変化を意図していないわけでもありません。筋持久力や柔軟性などを高めることも大切にしています。
緩めることも、強くすることも、その日の身体に必要なこと。外側から一方的に与えるのではなく、自分の身体を観ながら、緩和と強化を選択する力を、少しずつ培っていきたいと思っています。
決まった流れがあるからこそ、「内観」できる
当クラスのベースにあるアシュタンガヨガやハタヨガには、ポーズの順番や基本的な動きがほぼ決まっています。「腰にきくヨガ」や「骨盤調整ヨガ」のように、毎回テーマごとに違うイントロダクションを入れるスタイルではありません。一見、決まったことを繰り返しているようにも見えますが、ある程度の流れや動きが身についてくると、細かく指示されなくても、自分に集中して身体の反応や変化を観ることができるようになります。
私がずっと声をかけ続けることや、過度なアジャストをすることが、かえって生徒さんの集中を削ってしまうこともあります。「できているか、できていないか」「硬いか、柔らかいか」、それだけで優劣を決めることはありません。
日常を生きていれば、身体にも好不調があります。だからこそ、毎回の呼吸と動きに新鮮な気持ちで集中し、「今日はどこまでなら動くことができるのか」「快適でいながらも、必要なところに働きかけられているか」、そんなことを自分自身で確かめていくことのほうが大切だと思っています。
予約時やクラスの前後での対話、その日の状態に応じた提案も含めて、状態を確認しながら調整していきます。私からの一方通行の指導ではなく、生徒さんと私で50/50の完全協力体制になればいいなと思っています。
