アヒムサ(非暴力)

ヨガ

「アヒムサ」とは、「非暴力・害をなさない」という意味のサンスクリット語。
ヨガを伝える時や自分がヨガをする時だけでなく、24時間、常に心がけたい言葉。

「実践できていますか?」と問われると、「はい」と自信を持って言えることは、いったい幾つあるだろう。すぐに思い浮かばないということは、まだまだだということかな。それでも、過去の自分と比較すると「アヒムサ」を心がけるようになって、大きく変わったと思う。

以前は、仕事から帰ってきて、どんなにくたくたになっていても、その日の自分の悪かったところを反省して、ノートに書き出すという儀式をしていた。そうすることで、成長した部分はあるけれど、今なら帰ってまで粗探しをする作業など、なるべく避けたい。特に、寝る前になど。「余計に疲弊するようなことをしないで、さっさとお風呂に入って、たくさん寝たほうが良いのに」と思うけれど、当時は、追い込むことが、自分のためになると信じていた。そんな風に自分を扱っている時は、きっと、他の人に対しても、すごく尖っていて、余裕のない感じだったはずだ。

今でも、ほんの些細なことで心が乱されることはあるし、自分の思考や行動、習慣にがっかりすることもあるけれど、「アヒムサ」を意識して、悪い循環から一旦離れてみると、早く落ち着ける自分がいたりする。いつもできるような神様にはなれそうにもないから、ずっと努力していかなきゃいけないのだろうな。

他者に気を使いすぎている方、そして、自分の反省会が得意な方。ぜひ、ご自身の生活から「アヒムサ」の実践を。