ドリシュティ(視点)

ヨガ

「ドリシュティ」とは、決められたところに視線を定めて集中をうながすテクニックのことです。

ヨガを始めた頃は、「〇〇さんほど柔軟ではない」とか「うまくできなくて恥ずかしい」などと余計なことを考えて、全く集中できず、周りをキョロキョロみてばかりいました。ドリシュティ(視点)は、周りの参加者に向いていて大忙し。邪念がいっぱいでした。

ようやく、何年も練習を繰り返していくうちに、外側の情報をシャットアウトして、内側に意識を向けられるようになりました。東京の大人数がいるスタジオでヨガをしていても、周りの人がどうしているかは気になりません。ドリシュティの練習は、日常生活にも生かされ、気持ちの散漫を防ぐことにも繋がりました。

競い合うことは、自分を高めてくれる一方で、メンタルを弱らせるという研究結果があります。子供時代からずっと、自分の価値を他人との比較で判断されることが多いので、周りのことをどうしても気にしてしまいますが、少し離れて自由になる時間があると、自分で自分を育むエネルギーが自然と湧いてくる気がしてます。

ぜひ、呼吸とともにドリシュティにも意識を向けてみてください。私も継続して精進していきます。