人間と熊との共生

日記

今日は午後から、母の買い物に付き合うため、実家へ向かった。網走で買い物を済ませ、家に戻ってくつろいでいると、母は突然「そういえば、裏の畑で熊が出たんだって。」と話し始めた。

かなりの大事件だと思うのだけれど、母は全く動揺していない。それに、しばらく経ってから話すのだから困ってしまう。先月、500m先に熊が出た時もそうだった。私は「危ないから、早く話してよ。」と本気で注意した。それなのに、100m先でもこの余裕だ。

母「大丈夫。ちゃんと鍵かけてるから。」
私「いやいや。鍵かけたって外で畑仕事してるんだから。」
母「大丈夫。夜は外に出ないから。」
私「目撃情報あったの昼でしょ?」
母「熊だって気をつけるでしょ。」

熊と共生する気でいる。それに、何とかなると思い込んでいる。ほとんどの熊は人間と会わないように用心しながら活動していると言われているが、熊に全てお任せするのは心配だ。何かあったら大変だから、熊との遭遇を防ぐために、思いついたことをいくつか話しておいた。

・ラジオは常に大きな音でつけておく。
・特に早朝や夕方、夜、天候が悪い日は、熊を見つけにくいので一人で長時間、出歩かない。
・見通しの悪い場所には注意。
・ゴミや食べ物を外に置かない。
・家の果樹園に行くときには気をつける。

「あと、念のため、熊スプレーを買ったら?」と話すと、「スプレーするくらい近づいてきたいたら、あっという間にやられちゃうわ。」と言われた。ダメだ。この会話、前にもしたな。

実家の近くにまで熊が来るようなことは、今までなかった。熊も人間と共存するバランスが取りにくくなって、生きにくいのだろうな。

人間は、油断しないようにするとともに、熊の生態をよく知って、問題を発生させないようにしていかなければいけない。何かあってからでは遅いから。