癒やしだけではない空間

日記

陸別町小利別のcafe、tomonoさんへ。

一人でお店に行くと、オーナーのtomoさんは、他のお客さんがいるテーブルに座るよう声をかけてくださる。決して押し付けず、お客さん同士をつなぐのが上手い。tomoさんがその場からいなくなっても、お客さん同士で自然と話が盛り上がるようになるから不思議だ。

前の席に座った年上の女性が
「先生を辞めてヨガを教えるなんて、頑固なんだね。趣味で続けることもできるのに、ヨガを教えることがあなたにとって『人の役に立てること』『生きている証』なんだね」と声をかけてくださった。

自分では決して口にできない言葉。「初対面で無責任かもしれないけれど、私ぐらいの歳になるとね、人生1回きりだから頑固を貫いていいと思うの」と話してくださった。

確固たる自分を持っているように思われることもあるけれど、そうでもない。家族、先生、友人、今までに出会った人の言葉や思い、歩んできた道に触れて、本当の気持ちに気づかされ、たまたま今こうなっている。そして、いつでも修正可能だとさえ思うくらい、自分があるようでない。

まあ、真の頑固者は、自分を頑固だと言わないだろうから…、やはり頑固なのかなあ。女性の言葉が、「そのまま進みなさい」と言ってくれているようで、心にしみた。まさか、はじめましての挨拶の後に、こんな話になるとは。

tomoさんが作りたい空間は、美味しいものを飲んで食べて、癒されるだけではない。真似したいけれど、なかなかできることではないな。

tomonoさんは、7月発売の「スロウ」という雑誌に掲載されることが決まったそう。一足先に、記事を見せていただいた。tomoさんの人柄やお店の良さが伝わる素敵な記事と写真だった。

まだ訪れたことがない方は、ぜひ。