何が大切かをみつめる
外出自粛が徐々に緩和され、日常に戻りつつあるところでしょうか。
まだまだ色々なことから距離を取らなきゃいけないので、完全に元通りになるのは先になりそうですが、いい意味でも悪い意味でも全く同じ生活に戻ることはないなと思っています。
行動が制限されたことによって、大変なことは山積みだったし、これからも続くのだろうけれど、必要なものと不必要なものがよりはっきりとしたことや、小さなことは工夫次第でどうにかなること、今あるもので十分であることに気づけたのは収穫となりました。
このような状況下でも、人と人とが深くつながり、支え合えることを知りました。そして、自分の特技を生かして新しいことを始めた人や、今までできなかったことにチャレンジする人、より慎ましく周りに翻弄されずに強く生きている人など、多くの人の活動が励みともなりました。
一方で、人の弱みに付け込んでこようとする心無い人にも出会い、コロナ禍でなければ味わうことがなかった経験をしました。今まで、私はどれだけ親切な人に囲まれて、スクスクと生きて来たのかと。笑
それぞれの立場によってそれぞれの正義があるので、軽々しく批判を口にせず、冷静でいられたらとは思っています。常にそうであるのは、なかなか難しいのが本音ですが。
ただ、「自分の正解や責任を最終的に人に委ねない強さ」があれば、遠ざけられるのだろうなと。
そして、生きとし生けるものの幸せを願うことができたら、心が平和になっていく…。
そんなことが、一体いつになったらできるのやら。
「一生できる気がしません!!」とよく生徒さんたちが新しいアーサナ(ポーズ)の前に言っているけれど、同じ気持ちになりますね。
歩みをやめなければ、少しずつ近づいていけるのだから、できるできないに関わらず日々精進すれば、いつかは自然に訪れるのかもしれません。
外出自粛で、自分にとって「何が大切か」を自問自答する時間ができたのは、私だけではないはずです。
ゆっくりお茶でも飲みながら、いつか会って交流できたらいいなと思います。