禅とマインドフルネス
『禅とマインドフルネス』の講話を聴くため、札幌へ来ている。
誘ってくれたのは北広島のゆみ先生。「講話へ行く前にお茶しようね」「終わったら私のヨガもやるから来てね」と言ってくれたことは、よく覚えているのだけれど、講話でどんな先生方が話されるかは、ちゃんと聞いていたような、いなかったような。
パンフレットを見ると、講師は藤田一照先生と山下良道先生と書いてある。ゆみ先生が以前に「お二人の本があるので、内容を知っておいたらいいかも」と言っていたのを思い出した。早めに札幌入りできたので、待ち合わせの時間になるまで、少しだけ予習をすることに。
経歴から読み進めて行くと、どうもお二人は仏教の世界において、かなり著名な方々らしい。開始まであと数時間というところになって、ようやく気づいた。
「何も知らなくて、大丈夫かな」と心配になったけれど、わかっていたら「自分など…」と余計なことを考えてしまって参加できなかっただろう。貴重な機会をいただいたことに感謝して、純粋に楽しもうと思い直す。
講話の中で、一照先生と良道先生は「マインドフルネスとは、好き嫌いなしに、判断なしに、ありのままに物事をみること」と繰り返しおっしゃっていた。そして、マインドフルネスは、もともと仏教において、ど真ん中にある考え方だと。
人間の心は、好き嫌いばかり、判断をしてばかりで、ありのままに物事を見ることができないもの。それが苦しみを生み出すことに繋がる。だからと言って、その心を無理に消そうと頑張るのではなく、「好き嫌いしているな」「ジャッジしているな」という自分の状態に気づく事が大切とのことだった。自分の心だけでなく、相手の心をそのまま観ようとすることができれば、必要以上に自分の意見を通そうとしたり、守ろうとしたりするところに力を使わずとも、自然体でいられるのではないかと。
「いつでも、誰にでも、今から始められることであり、難しく考えなくてもいいのだ」というメッセージも心に残った。参加してよかった。
明日は、良道先生の坐禅と法話、ゆみ先生のヨガ。
どんな1日になるかな。楽しみだ。