特別なような、そうでもないような1日

日記

少し遅いお墓参りに行ってきた。8月13日〜16日の間、ご先祖様はお墓から家に戻るというから、お墓には誰もいない期間なのだけれど、「残されたご先祖様がいないかパトロール」と、遅れたのをごまかしながら、手を合わせ、近況を報告してきた。

息子は、おじいちゃんに「こんなに大きくなったよ」と報告したらしい。もうすぐ180㎝になる息子。確かに驚くほど大きくなった。でも、可愛らしすぎやしないか。見た目とのギャップが面白かった。きっと、一足先に家へ行っているじいちゃんは、報告を受けて喜んでいるに違いない。

お墓参りの後は実家に行き、母が作ってくれたご飯を食べた。食べている途中で、台所から「お父さんに、ご飯をお供えするの忘れちゃったー!」と母のお決まりのセリフ。特別な日なのに、そうでもないような、いつもと変わらぬ母にホッとできる時間を過ごした。

ご飯の後は、畑の散策。田舎だからそれしかすることがなく、いつも通り。吹く風と景色が秋めいているのを感じた。夏が過ぎ去ろうとしている。

栗や葡萄が実り始め、青々としていたはずの林檎が赤く色づいてきていた。

ブルーベリーの隣にある、謎の黒い果実を発見した。何かは不明だが、明らかに食べ頃な色をしているので迷わず口にしてみた。

渋い!皮が特にまずすぎて食べられた物じゃない。食べてはいけないものだったのかと、慌てて母に1粒見せると「それ、アロニアだわ。ジャムにしないと渋くて食べられないよ。」と笑われた。

アロニアについて検索してみると、目にいいアントシアニンと抗酸化作用を持つカロチノイドが、ブルーベリーよりかなり豊富に含まれていて、ミラクルフルーツと言われているようだ。そんなに健康に良いものなのか。初めて知った。

いくら健康に良くても、そのままでは1粒食べるのも無理だから、甘さ控えめのジャムにしたら良さそう。真っ黒に色付くまで待ってから収穫することにした。これからも収穫できるものがたくさんある。今年は、いろいろな果実でジャム作りに挑戦してみようかな。秋を楽しもう。