会いたい人と繋がる

日記

大学の同期からLINE年賀状が届きました。

「そうよね。コロナ禍で終活年賀状が加速みたいだしね。」と時代の流れを感じつつも、その波に乗り切れなかった元旦の朝の私は、右手にはペン、左手にはスマホ。
右手に「急げー」と鞭を打ちながら年賀状を書き、左手ではLINEに返信するという荒技で乗り切ろうとしたものの、結局どっちつかず。
諦めて右手を一旦止め、丁寧にLINE返信することにしました。

「葉書がいい」「SNSがいい」または「送らない」
どれが良いかは人ぞれぞれの想いや背景があるので、全ての考えを尊重できます。
心地よく人との距離を保ち、繋がることができるならば、それが自分にとっての正解になるのだと思います。

私の場合は、父が郵便局員だったのもあって、年賀状には深い深い思い出があり、今年も辞めるという選択にはなりませんでした。

子供の頃の私にとって、年賀状を手にすることはクリスマスプレゼントをもらうより大きなことでした。
24日辺りから郵便局には沢山のハガキが届くので、小学校の帰りに立ち寄って仕分けを手伝わせてもらっていました。
今の時代では絶対に子供が手伝ったり出入りしたりなんてあり得ないけれど、父が勤めていた郵便局は田舎なのもあったし、何しろギリギリ「昭和」だったので…。

今考えると、とても自由。
いつの頃からか当たり前のように決まりが多くなり、成長とともに局を出入りすることはなくなったけれど、緩やかで人情味のあるあの感じは良かったなあと。規制で雁字搦めにしなくても、人と人とが助け合って何とかなっていた時代。
今では出来ないからこそ美しく映るのかな。

しばらくぶりに色々思い返してみると、やっぱり年賀状は断ちきれないなあと。
年に一度、一方通行であっても、自分の想いを伝え、相手の想いを受け取る楽しみと、会えない人やお世話になった人、父とのことを思い出す時間は残しておきたいなあと思ったのでした。

元旦からLINE年賀状の存在が、私に年賀状の良さを思い出させてくれました。
おまけにLINEを何往復もしていると、私の年賀状が一向に進まず…。「今度、ZOOM飲みだね?」と送ってみたら、なんと同期がその言葉に乗ってくれ、しばらく会っていない仲間にも連絡をとってくれました。
まさかリモート新年会が実現することになるとは。

年賀状の片想いな感じもいいけれど、SNSはすぐ両想いになれるところが利点ですね。
やはり2元論では語れないです。どちらにも良さがある。
同期に感謝です。

どんな形であっても、会いたい人と繋がることができるのはとても嬉しいこと。
会いたい人に安心して会えるのが一番ですが、それまでの間は、ちがう形で楽しみたいと思います。