呼吸に意識を向ける
初めてヨガをする方がクラスにいらっしゃる時には、まず、アーサナ(ポーズ)のことよりも、呼吸について先にお伝えするようにしています。
●「軽く音をたてながら、鼻から吸って鼻から吐く」
●「息を吐きってから吸う」
その次の段階として、
●「吸う息と吐く息の強さや長さを、なるべく均一に保つ」
という少し難しい話もします。
初めのうちは、アーサナをしながらだと、呼吸が止まったり、うまく息が吸えなかったりして、自分の呼吸に意識を向けることだけでも難しく感じるかもしれません。ヨガをして「私って息をしていたんだ!」と実感する方もいらっしゃいます。
私自身も、自分の呼吸がどうなっているかなんて、ヨガをするまで考えたこともありませんでした。深く呼吸をしようとするだけでも体力を使って、腹筋が筋肉痛になり、笑うのが辛くなるほどになったのを覚えています。
呼吸が難しいことだとわかっていても、初めに時間をかけてお伝えする理由は、呼吸をコントロールすることが、アーサナや心のコントロールと深く繋がってるからです。
まずは自分の呼吸がどうなっているのかを観察することからでOKです。だんだんと回数を重ね、慣れてきたら呼吸の音に集中し、できる範囲でコントロールしてみてください。呼吸の質が高まると、アーサナだけでなく心も安定してくるはずです。これは、ヨガだけでなく、日常生活にも使えますね。
ぜひ、お試しを。