風にも負けず

日記

悪天候が思ったより長く続き、犬のコロは散歩の時間が少なくなってちょっと不満そうにしていた。

北見では、昨日から上空に砂埃が巻き上げられるほどの強風が吹き荒れていた。
今日になってもなかなか止まず、郊外を運転していると、砂が舞い、一瞬視界不良になる時があって怖かった。ニュースをみると、北見だけではなく、オホーツクや十勝地方で、この現象が起こったようだ。

風が、外で音をたてて勢いよく吹くたびに、コロは耳を思いっきりピーンと伸ばして忙しそうだった。時折、わたしに「本当にお散歩はできないんですか?」と訴えかけるように、上目遣いで何度もちらりと見ながら、外の様子をうかがっていた。しかし、風は昼過ぎても止まないので、諦めたのかソファーで丸まって寝てしまった。

夕方になり、風はやっと少し落ち着いてきた。コロはそれを察知したのか「散歩に連れて行って。」と何度も訴えかけてきた。わたしは、夜にヨガクラスがあったので「帰ってきてから散歩に行こうね。」と言った。

けれど、コロは家にあるお気に入りのものを持ってきてアピールしたり、

「連れて行かない気か?」と言わんばかりに外を眺めたり、

気づいたら、じっと伏せのポーズ。

わかったよ。
行こうね。

風にも負けず、途中降ってきた雨にも負けず、とても満足そうにしていた。