ヨガのプラクティスは裏切らない|小さな積み重ね

ヨガ

「プラクティス、プラクティス、プラクティス」

「練習あるのみ!」という言葉は、シンプルで最強ですよね。でも、ヨガを始めたばかりの頃の私にとっては、正直とても耳が痛い言葉でした。

体力が全然なく、仕事が終わるとへとへとで、ヨガをする余裕なんてない日が多かったのです。そのたびに「またサボっちゃった…」と残念な気持ちになっていました。先生からの「どのくらいプラクティスしていますか?」との質問に、「毎日です!」と答えてみたかったけれど、いつも三日坊主で叶えられたことはありませんでした。

それでも、ヨガの効果を少しずつ実感できるようになってからは、「どうしたら続けられるだろう?」と自分の生活を見直すようになりました。私は大きな目標を立てると挫折しやすいタイプなので、なるべく小さなステップから始めることにしました。

「今日はマットに立つだけ」

「途中で嫌になったら辞めてもいい」

「子供が声をかけてきたら、その時点で一旦終了」

そんな感じで、自分に負担をかけず、できる範囲で練習を続けました。すると不思議なことに、短時間でやめるつもりが、意外と最後まで続けられる日が増えていきました。怠けがちな私のまま、でもコツコツと続けた結果、今ではヨガの時間がなくてはならないものになりました。

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コスパやタイパ重視と言われている今の時代。そんな中で「小さな積み重ね」を大切にするのは、もしかしたら昭和の化石みたいな考え方かもしれません(☜誰にも言われてないけど、自分で言ってます。笑)。

でも私は、体を動かすプラクティスは「裏切らない稀有な習慣」だと自負していますし、生徒さんともよくそんな話をしています。「筋肉は裏切らない」って言葉がありますが、それと同じですね。

天候や自然現象、制度や規則、人間関係などのように、どんなに頑張っても自分の力だけでは完全にコントロールできないこともあります。その一方で、自分の体と心は、正しいプラクティスを重ねれば、変えていけると日々実感しています。

もちろん、その効果には「続ければね」という前提がついてきますので、私のように「継続が苦手…」と思っている方には、少しハードルが高く感じるかもしれません。

でも、ほんの小さなステップから始められます。「マットに寝転ぶだけプラクティス」からでも、毎日少しずつ馴染んで来て、だんだん変化すると思います。ぜひ、いかがでしょうか。