すでにある幸福

「ヨガを継続させたい」という方の思いを叶えるためにできることは何か、今年に入ってからずっと模索しています。
皆さんのご意見を聞いて、新しいクラスを開設したり、時間を変更したり…。

他にもできることはないかと、ある生徒さんに投げかけたところ、
「これ以上頑張ると村井先生が忙しくなるから、辛くならないようにしてほしい。そのままでも続けたい人は自然に続けるから。」と返してくださいました。

力強い言葉に驚いたのと同時に、嬉しすぎて、「私は今まで何を試行錯誤していたんだっけ？」と記憶を失いそうになりました。
特に深く悩んでいたわけではないのですが、もっと時間をかけて目を向けるべきところは、他なのかもしれないと思いました。

「〜のために〜をする」とか「〜をしたから〜を得られた」とかそういうことではなく、ただ今の自分がそこにいて、案じてくれる人が自然と近くにいて、ヨガを楽しんでくれている。すでに得難いほどの幸せを頂いていることに気づきました。

「私は私でいるから、あなたはあなたであっていい」
あるヨガの先生から頂いたメッセージです。この言葉を聞いた瞬間に、教師を辞めてヨガを伝えようと決めました。
「条件はいらない。そのままでいい。」とは自分で使うと甘えのように感じてしまいますが、掛けて頂くと心を温かく強くしてくれる素敵な言葉です。

何かになろうとするのではなく、今の自分でなかったらできないことをしようと思います。

今後もできる限りの努力と工夫を続けることは変わりません。ただ、「もっと、もっと」と願うあまり、すでにある幸せを観る目や自分の心は曇らせずにいたいです。