今を味わい尽くす

日記

3月に入ってからは、1日中、高校生の息子と家で過ごすことが増えました。
こんな毎日は、息子が赤ちゃんの時以来です。
ご飯を食べる時と休憩時間以外は、それぞれ別の部屋にいますので、実際にはずっと一緒ではありませんが、いつも気配を感じながら過ごすこの時間は、おそらく残り数日であり、この先、一生ない可能性が高く、そう考えてみると、何だか特別な気がしてきます。

最近は、テレビ、ネット、SNSの存在を忘れて、気がつけば1日が終わっています。
とても地味な生活なのですが、息子とは「1つ1つの満足感が大きいよね」と話しています。
この辺の価値観は、互いに似ているようです。

何でもできる環境にあることで返って「まだできるんじゃないか」「何もできていない」と欠乏感を生んだり、割と重要ではないことに時間を使ったりしているなと。

「〇〇でなくては」と思っていたものが、別になくても良かったり、他のもので代用できたり、いかに自分の世界が思い込みでできているかに気づかされます。もっともっと削ぎ落として行っても大丈夫なのだとわかりました。

とは言え、こんな日々がずっと続くのは困るのですが、期間限定だとわかっているから、今を味わい尽くそうと思えるのでしょう。
自分のできることに集中し、悩んだところで力が及ばないことはうまく手放しながら、日常が戻ってくるのを待ちたいと思います。