知足 −足るを知る−

ヨガ

先月、アムリタトシ先生のヨガ哲学の講座で学んだ「人の幸せ」とは、いたってシンプル。

「100%あなたこそが幸せであり、喜びであり、満ち足りている存在である」

外側にいくら求めても答えはなく、「自分はまだまだ足りない」と思うことで、外のもので埋めようと追い求め続け、いつまで経っても幸せを感じることはできない。今ここにある幸せには気づかないまま。

「足るを知る」

頭ではわかるけれど、気づけば追ってばかりいる時がある。そんな時に、ヨガをすると、解放されて、穏やかで、今の自分でもOKを出せるような気持ちになる。いつの間にか、外側のことや悩んでいたことが気にならなくなっていることも多い。ヨガが、エクササイズとしての効果だけしかないなら、今まで続けて来なかったと思う。

これからはヨガをしていない時にも、今あるものを大切にする時間を増やしていきたいな。つい、たくさん手に入れようとしたり、必要のないものまで取ろうとしたりしてしまう時がある。でも、そう陥りやすいことを理解して、一旦気持ちを落ち着けて、「足るを知る」を頭に置いて生活してると、多くを持たなくても必要最小限のもので幸せを味わえるようになって行くのかな。頭ではわかるが、私にはまだまだ。できる時もあるし、できない時もある。

トシ先生は、「何が何でも求めないで山にこもって生活をしなさい」と言うのではなく、「あってもOK、なくてもOK」と言えるようになるのが理想と話されていた。なるほど。

ヨガ哲学で学んだことを、身の回りの小さな事から実践していくだけでも、とても心が満たされる時間を過ごせる。

「あってもOK、なくてもOK」
そんな軽やかで、絶妙なバランス感覚を持ちながら、シンプルに生きられたらいいな。